トイガンカスタム・空想銃デザイン工房。

マルシンXカートリッジS.A.A."VAMPIRE HUNTER"

~各部カスタムポイント

■この文字色の文は設定です。空想設定なので実際の素材・機能とは異なります。

■この文字色の文は実際のトイガンとしてのカスタム解説です。

▼バレル

ベースの.45口径/4.75インチのバレル側面を平らに削り落とし、聖書の祈りの聖句を彫り入れたバレル。“父と子と精霊の御名において”の一文が彫られている。エジェクターチューブは磨き込まれた銀色で、ここにも“灰は灰に、塵は塵に”の聖句が彫られている。このバレルも含め、銃全体のカスタムは事件の当事者であるクラントンが銃技師のモーリスの手を借りて行った。

○ベースの樹脂製バレル側面(オリジナルの刻印部分)を削り落として平面出し後、聖句を彫り入れました。バレルの塗装とダメージ仕上げの後、赤で色入れ。エジェクターチューブは合金製だったので、磨きこんでから文字を彫り、ジルコニアコーティングしました。

▼サイト

リアはオリジナルのままVノッチタイプだが、フロントに赤い宝石※が接がれており、そこから流れ出た血のようなラインがバレルの刻印に繋がっている。このフロントサイトは1887年当時に改造されたものではなく、事件で破損した部分を後に何者かが補修したと思われるが、詳細はわかっていない。(※ルビーには魔除けの効果があると言い伝えられている) ○フロントサイトを割れた様な形に削り取って、クリアレッドの樹脂素材を継ぎ合わせました。

▼トリガー・ハンマー

この部分には特に手を入れられていない。 ○同じく未加工です。金属素材なので良い感じに擦り傷が付いています(´ω`)

▼シリンダー・弾薬

装弾数6発、.45LC(ロングコルト)弾を使用。1887年のブラックストーンの対決では“純銀製の弾頭”を6発、クラントン自らが製作しリローディングした弾薬が使用されたとされる。

○このシリンダーも含め、ABS樹脂製のバレル・フレーム共に塗装で“使い込んだ黒染め金属”風にダメージ仕上げにしました。塗装後に磨いて質感を出すんですが、やり過ぎない程度に調整しながら雰囲気を出す仕上げの作業はなかなか楽しかったです(´∀`)
付属のXカート6発は、コンパウンドで鏡面磨きしたあと、ジルコニアコーティングで仕上げました。コーティング済みなので錆びません。

▼グリップ

アイボリー(象牙)製のグリップ。この象牙もまた古来から魔除けのとして用いられている素材。グリップスクリューを中心に十字架が彫り込まれており、効果が増している。十字架の周囲に少し焼け焦げたような跡が見られるが、原因はわかっていない。

○マルシン純正の樹脂製アイボリー調グリップに十字架模様を焼き彫りました。そのままでは焦げ跡はつかないので、彫ったあとに墨入れ、半艶のクリアコーティング塗装で仕上げています。

▼作者コメント

本当に久々のDiシリーズ新作です。
吸血鬼系のカスタムはこれまでもオーダー作品で扱ってきましたが、一度古典的なリボルバーで渋いアレンジカスタムを作ってみたいと思ってました。

ちょうどそんな頃、マルシンのABS樹脂製ピースメーカーが手に入ったので、ついでに時代経過を感じさせるようなダメージ加工仕上げにも初挑戦!(`・ω・´)

S.A.A.をベースにすることで、設定も「西部開拓時代+吸血鬼」という独特のストーリーとして、久々のオリジナル作品を全体通して楽しく製作できました^^

2013.10.30

Copyright @ 2024 Yuri-Harunobu all rights reserved.