トイガンカスタム・空想銃デザイン工房。
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COLT .357mag CUSTOM "BLACK FISH"

マルイの新型「コルトパイソン 6インチモデル」をベースに、
架空の未来、凄腕ガンスミスによって再現された「特殊-銃格闘術カスタム」
というイメージして製作したオリジナルカスタムです。
東京マルイ・ガスリボルバー
 

▼STORY(設定)

そう遠くもない未来。
人類は環境の悪化しすぎた地球を離れ、遠い惑星へ移住を始めた。
しかし純粋ながら過酷なその惑星の土地を「緑化する技術」を持ち込む間もなく、地球側で内戦が勃発。
補給も技術の輸入も絶たれた惑星側では法も秩序もなくなり、さながらかつての大陸開拓時代のような混沌とした世界へと成り果てた。
乾燥した大気と砂塵の大地では頻繁に起こる磁気嵐のために通信網は途絶え、情報の全ては紙の手紙と風の噂のみ。力が全てを支配する殺伐とした世界で唯一頼れるのは、鉛弾と早撃ちの腕だけであった。


そんなカオスの惑星。
南部のと或るさびれた町の酒場に、一人の拳銃使いが流れ着いた。 外は灼熱の日差しだというのに黒のハットに黒の上下、大型で旧式の拳銃を収めたガンベルトも擦り切れて艶のなくなった黒革製。まさに全身黒づくめの風変わりで無口な男であった。 黒い男は土地で一番安い蒸留酒を注文すると、店の一番奥で酔って眠りこけているみすぼらしい男に声をかける。このみすぼらしい男、見かけは風采があがらない酒飲みだが、実は惑星内でも知る人ぞ知る名うてのガンスミスであった。

黒い男は拳銃と分厚い鉄板、そして事細かに描かれた仕様図面をテーブルに置くと、図面どおりに改造するよう依頼を持ちかけた。しかしガンスミスは寝起きの機嫌の悪さも伝ってか図面には目もくれず、「自分の名前も名乗らない輩の依頼は受けない」と黒い男に銃を突き返す。
丁度その時、外の通りで爆音が響き渡った。

 

店から出た二人が見たのは何台もの車を連ねて町を荒らす男達。各地を移動しながら略奪と暴虐を繰り返す、武装した無法者たちの集団であった。 無法者の一人は町の代表者へ向かって「食料と水、燃料、酒と女と、町の半分の金」を要求する。 あまりの理不尽な要求を即座に拒否する町長に向かって男達は鉛弾を撃ち込み、同時に無差別に発砲。瞬く間に町は修羅場と化した。
町の住人や近辺のガンマン、小規模な警官隊も応戦するが、重武装した無法者達には歯が立たない。 その時黒い男が何の遮蔽物もない通りの真ん中へ駆け出し、次の瞬間、ガンスミスは一生涯忘れる事もないであろう光景を見た。

男は嵐の風雨のように降り注ぐ弾丸を左手に持ったナイフ一本で防ぎ切り、右手に持った拳銃で敵を捉え、正確に一人ずつ撃ち抜いていったのだ。弾丸が切れると遮蔽物に身を隠し、目にもとまらぬ速さでローダーを使った再装填を見せると、再び駆け出して次々に撃ち倒す。 現実感さえ欠いた人間技とは思えない戦いぶりに、かろうじて生き残り応戦していた警官隊も発砲の手を休めて呆然と見入ってしまった程であった。

男が発砲と再装填をどのくらい繰り返した頃か、無法者達にもあきらかに動揺の空気が流れはじめた。気づけば武装集団はその数を大幅に減らし、中には錯乱して逃げ出す者まで出始めたのだ。 しかし男が町の中心まで突き進んだ時、無法者たちの中から男に対して一人立ちはだかった者がいた。 周囲の無法者達の態度から集団の頭領(とうりょう)らしき存在のようだったが、全身を鋼鉄の鎧で固め、大型のオート式拳銃を下げている。

両者はしばらく睨みあったまま微動だにしなかった。 灼熱の陽光が容赦なく降り注ぎ、二人の間の無言・無音の空間には陽炎が生じる。
瞬間、二人は同時に発砲した。
頭領の銃からバースト発射(数発ずつ自動連射)された弾丸は黒い男の握ったナイフを酷く刃こぼれさせたが、それでも全て瞬時に弾かれ、同時に黒い男が連続発射した六発の弾丸は、同一の「点」になって頭領の鎧の胸部に命中した。しかし頭領も倒れない。男の銃の貫通力の限界は、六発をもってしても鎧に穴を開けるには至らなかったのだ。

その場ですぐさま再装填しようとする男に、周囲の無法者たちは容赦なく弾丸を浴びせた。 ぼろきれの様にずたずたに引き裂かれ、崩れ落ちる黒い男。 ひとしきり撃ち終えると、男達は倒れ伏した黒い男には二度と目もくれずに再び町を荒らしはじめた。

 

4日後。 町外れの病院のベッドであの黒い男が体を起こした。 まったく信じがたい事に、あれだけの弾を受けてなお男は生き延び、病院に担ぎ込まれたあと数日で体を動かせるほどに回復したのだ。まるで冗談のような話である。
町には依然かの無法者たちが居座り続け、しばしの略奪と破壊に酔いしれていた。黒い男との戦いで損害を出した腹いせか、満足するまで全てを奪いつくしたあと町を消滅させる気でいるらしい。実際、連日少しずつ住民が捕らえられ、散々いたぶられた後に撃ち殺されていた。

まったく満足とはいえなくともある程度体を動かせることを確かめた黒い男は、立ち上がると、物凄い剣幕で止めようとする医師や看護婦たちを押しのけて町に出ようとした。 どこからともなく現れ、呼び止めるガンスミス。 その手にはあの図面にあったカスタム銃が、完全な形で再現されて握られていた。

今日も町で暴れつくしていた無法者たちは、突然耳を裂く爆音を聞いた。 町中の全ての怒りが爆発したかのような爆風の後、煙の向こうから幻のように姿を現す黒い男。
時間が止まった奇妙な空間を、ゆっくりと歩いて向かってくる。 誰も手を出さなかった。手を出せなかった。全てを弾き返し、撃たれても再び蘇ったその男の姿に、もはや全員が体の自由を奪われていた。 男は静かに頭領を呼ぶと、町の中心に向かって歩き出した。

4日前とまったく同じ場所で対峙する頭領と黒い男。 その日男の手に握られた銃は、まったく奇妙な代物だった。
ベースは以前と同じ旧式の大型拳銃だが、フラットな黒い銃身の先は一体のまま延び、そのまま大型のナイフとなって切っ先の少し上に銃口が覗いている。

しかし頭領は銃よりも、その男の行動そのものに混乱していた。 一度死に掛けていながら、何故また立ち上がり再び戦いを挑むのか。 如何にカスタム銃とはいえ、四日前と同じく分厚い鎧で固めた自分に勝てると思っているのか。
理性ではまったくそうは思わなかったが、本能的に何か不吉なものを感じとった頭領は、その不安を振り切るかのように咆哮とともに引き金を引いた。

 

―その様子は未だに土地に語り継がれているが、信じる者は少ない。

黒い男は銃声と同時に真っ直ぐに「歩き」出し、銃とナイフ一体となったその刃で全ての弾丸を弾いていった。しかし今度は連射を浴びてもその刃はまったく欠けること無く、ただその熱で徐々にではあるが赤く発熱している様に見えた。

ついに弾が尽き、同時に再装填しようとする頭領めがけて黒い男が飛び掛り、その胸鎧に真っ赤な刃 ―銃身を突立てた。
銃声というより何かの爆音が響き渡り、銃身のガスポートから燃焼ガスの炎が噴出する。
同時に頭領の背中が「爆発」した。

ナイフ一体式銃身の突きと、そこからゼロ距離での.357マグナム弾全弾の破壊力を加えた「ゼロ・インパクト」と呼ばれる技。
―かつての地球の大戦で、「対・機械化兵」を専門とした特殊部隊でも更に限られた者だけが習得していたとされる技術だったが、それと気づいたのは広場の端で見ていたガンスミスだけであった。
無法者の残党は我を忘れて逃げ出し、逃げ遅れた者は町で捕らえられたのち処刑された。

翌日。
ぼろい店のカウンターで眠りこけていたガンスミスの目の前に、黒い男が買ったばかりの酒瓶を置いた。
目を覚ました店主に、男は町を出ると言う。
「名前を言えないなら、せめてお前のその武器の名前を教えていけ」
そう言うガンスミスに、男は少し考えたのち、静かに答えた。

「ブラック・フィッシュ」

男が置いた酒、―土地で一番安い蒸留酒の名前だった。

 
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▼ベース:東京マルイ社製コルトパイソン6インチモデル(新型)

実銃は1956年にコルト社が開発した.357口径の大型リボルバーで、仕上げの高級さと高価格から「リボルバーのロールス・ロイス」とも呼ばれています。構造上多くの手作業での調整と念入りな仕上げを施された、まさに「熟練の技による名銃」。
このコルトパイソンを、性能・品質共に信頼性抜群の東京マルイがモデルアップ。同社独自の24連射システムを搭載し、リボルバーの装弾数の少なさという弱点を克服しています。また旧モデルから発射システムにも改良が加えられ、確実な装弾・発射が可能。仕上げも旧作の艶消しブラックから“コルトロイヤルブルーフィニッシュ”を彷彿とさせる「スティールブルー仕上げ」になって、見た目にも質が向上しました。6インチモデルは特に長銃身による高い命中精度と迫力の外観が魅力です。

全長:290o 重量:607g 装弾数:24発

No7 コルトパイソン (6インチ) (18歳以上ガスリボルバー)

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