トイガンカスタム・空想銃デザイン工房。

Contender"无二撃(むにげき)"

デジコンのターゲット8インチモデルをベースに「近接銃格闘家の愛用銃」をイメージして製作したオーダーカスタム。

デジコン・単発式固定ガスガン

▼ストーリー設定

30年近く様々な射撃競技を取材してきたが、あんなものを見たのは初めてだった。

比較的安全な訓練用模擬弾の技術が進歩し、近年急速に広まったCQBフィールドを使用したリアルなCQBT(近接戦闘競技トーナメント)。

中でも射撃や格闘術も含めフルコンタクト・1対1で純粋に個人の近接戦闘技術を競う「CQB-Duel」は一種の格闘技のような熱気と人気を集め、1級の射撃インストラクターや現役軍事関係者、警察関係者らが参加する一大イベントとなっている。

そんな中、今年の大会で初参加にして全ての参加者・関係者・観客の注目を集め、一直線に優勝まで勝ち進んだのがあの男だった。

その男が各試合で使ったのは全て1発。

それもそのはずで、そもそも彼が使う銃には1発しか弾薬を装填できない。今や古式銃の分類に入るトンプソンのコンテンダーをベースにしたと思わしきカスタム銃だ。

試合開始後、フィールドの対角からスタートした両者は狭い通路を通ってお互いがエンカウントするまで気配を消して進む。

ついに対戦者と接敵したその瞬間男は音もなく姿を現し、大抵は相手が撃つ間もなく一撃で戦闘能力を奪った。

準決勝戦以降では流石に対戦者も歴戦の猛者で、早期に男の気配を感じ取ってサブマシンガンや拳銃、場合によっては格闘で応戦するのだが……そこからの展開に観客全員が我が目を疑った。

男は対戦者に急接近したかと思うと、カンフーを思わせる素早い動きで彼の単発式拳銃の角張った銃身やグリップを相手の銃にぶつけ、射線をずらし続けた。

その間、対戦者の発射した弾丸は全てあらぬ方向へ着弾する。時には相手の銃の跳ね上がりを利用して攻撃をさばき、時おり掌底打ちで間合いを保ち、相手が銃による攻撃をあきらめるか、弾切れで格闘戦に移っても完璧な体術で全ての攻撃をいなし続けた。

そして一瞬のその時。彼のたった一発の弾丸が相手を確実に仕留めるのだった。まさに二撃と要らない"一撃必殺"である。

大会後、私を含め多くのメディア関係者が彼の詳細情報を求めて走り回ったが、依然として多くが謎に包まれたままだ。

ただあの動きが八極拳という中国武術とよく似ていること、そして彼が"李書文"を名乗っていることだけは判明している。

▼DATA

【型番】不明
【種類】単発式大型拳銃
【設計開発】不明

【口径】.357
【銃身長】203.2mm
【使用弾薬】.357マグナム弾
【装弾数】1発
【動作方式】シングルアクション
【有効射程距離】50m
【全長】353mm
【重量】2.560g

▼DATA

【発射補助装置】なし
【サイトシステム】
F/固定式アイアンサイト
R/可変調節式競技用サイト

【安全装置】ハンマー内蔵式安全装置
【特殊機能】なし
【素材】不明

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