トイガンカスタム・空想銃デザイン工房。

“Halis’s Pistol(ハリスの拳銃)”

マルゼンのワルサーP38をベースに『Code-D.D.』シリーズという小説の悪役・ハリスの愛銃をイメージして製作したオーダーカスタム。

マルゼン・ガスブローバックガン

▼ストーリー設定

最初の人間アダムが生まれた時、神は天使達に人間に平伏すよう命じたが、高位の天使アザゼルはその命令を拒否し地獄へと堕とされた。

彼は地獄でハリスと名乗り、同じく神に反旗を翻した堕天使や悪魔達を率いて人間を悪の道へ誘うと宣言した。

――数万年後、様々な惑星に散った人類は幾多の戦争を経て国連とヴァステート帝国の勢力に別れ、全宇宙で戦争が起きようとしていたが、双方が十分な科学文明を有していながら未だ他の惑星と接触を果たしていない“地球”を発見。

双方の諜報機関は地球の主要国家に接触を図った。

それから約150年後の地球人に異星人の存在が明かされた現在、帝国側に付いたアメリカ合衆国の工作員と思われる謎の人物、ハリスが様々な惑星でテロを行っていた。

神出鬼没で劇場型の様々なテロを行う彼の左手には、地球人にとって忌むべき軍隊に正式採用されていた自動拳銃――ワルサーP38が握られている映像が多数確認できる。

そのP38は現在恐らく2代目であり、日本の諜報機関の協力でルーマニア警察に回収された初代のP38とは異なり、現在のものには金のエングレービングとブルーイング仕上げが施されるようになった。

そのカスタマイズされたP38は一見単にドレスアップされただけにしか見えないが、そのエングレービングは魔紋であるとオカルトの研究者の指摘があり、ハリスがこの2代目に持ち替えてから、通常のP38では発揮されるはずの無い威力の射撃がテロの最中に行われる事があるという。

「俊敏な上、拳銃弾程度ではビクともしないはずのKリプトン人やψヤ人の戦士が倒された」とか、「300m離れた狙撃手と観測手がカウンタースナイプされる」等、にわかには信じ難い映像がLIVE配信され、後の地元警察の検分でそれが悉く事実だと裏付けられたのだ。

ハリスの名は「危険」を意味し、「絶望」という異称も持つと言われる。彼が倒れぬ限り、この銃は今もどこかで新たな悲鳴を生み出している事だろう。

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