トイガンカスタム・空想銃デザイン工房。

MATABE-M/M2007"Thunderbolt"

~各部カスタムポイント

■この文字色の文は設定です。空想設定なので実際の素材・機能とは異なります。

■この文字色の文は実際のトイガンとしてのカスタム解説です。

▼バレルラグ

本来バレルがある部分には「バレルラグ」という、言うなれば“支柱”のようなパーツがついている。ボルト止めプロテクターで補強されたイカツイ見た目だが、発射の跳ね上がりを抑えるウェイト効果以外に、なにやら別の機能が詰め込まれているらしい。しかしロストテクノロジー(旧時代の高度技術)な為、その詳細はまったくわからない。

○ベースのつるっとしたバレルラグにプラ素材でアレンジを加えました。「いかにも補強しました!」的なビジュアルにしたかったので、カクカクしたプロテクター風にデザインしています。軍用パソコンの外装とか、G-SHOCK的なイメージです。

▼シリンダー

特徴的なメカニックの回転弾倉。
ノンフルート(溝なし)のシリンダーで、下から上に押し上げるようにスイングアウトさせて弾薬の装填を行う。特殊な動きなので、操作にはかなりの慣れが必要。装填できる弾薬は9mm口径で、弾の威力自体は標準的。

○シリンダー周りは特に無加工です。8mmBB弾を詰める金属薬莢は意外に小ぢんまりししてるなーってな印象でした。弾頭部分が無いので、空薬莢を詰めてるようなかんじ(´ω`)w

▼フロントサイト

高さ調整機能の付いたフロントサイト。赤ブロックが取り付けられており、狙いがつけやすい。
また左右にはバレルラグから伸びたウイングサイトがついており、外部から激しい衝撃を受けてもフロントサイトを破損しにくく工夫されている。

○サイトパーツ自体は純正の合金製パーツそのまま。
薄い樹脂製赤プレートを貼り付けて視認性を良くしました。左右ウイングサイトは樹脂板でオリジナル製作。本体との質感の差を表現する為にヘアライン仕上げにして金属っぽさを強調しました(´∀`)

▼リアサイト

左右上下に微調整可能なリアサイト。側面に「0」の刻印が彫り込まれている。 ○特に加工はしていません。
ご依頼主様のご希望で「0(ゼロ)」の刻印だけ彫り込みました(´ω`)

▼ハンマー

ベース銃そのままの薄型ハンマー。 ○純正ハンマーそのまんまです。

▼バレル

銃の下側に位置するバレル。先端にガスポートも設けられている。単なる跳ね上がり抑制の機能だけではなく、実はこのバレルにはロストテクノロジーの高等技術が詰め込まれており、後述する「SAS」がその正体。
そもそもこの銃を(後のサンダーボルトとなる)男が手に入れた経緯は、地中に埋もれていたシップ(宇宙移民船)の残骸を発見し、その中でたまたま拾ったというまったくの偶然であった。が、実は彼自身もその詳しい機能やメカニズムをまったく知らない。(しかし使用して何が起こるかという結果だけは把握している)

○ベースのバレルにプラ材を追加してオリジナル製作。なんか“パカッと割れて隠された機能とかが発動しそう”な意味深なデザインにしましたw 先端のガスポートはバレルを直接貫通はしていませんが、穴の奥にフィルターのようなカバーを取り付けて、いかにもガスが抜けそうな造形表現をしています。

▼SASユニット

上述のバレルは使用者の意思とはまったく無関係に、時々側面の赤いランプが発光する。発光している時に弾丸を発射すると、着弾した地点を中心とした限定範囲に天から落雷のような凄まじい電撃が降り注ぐ。
ガンマン自身はこの仕組みについてイマイチ把握し切れていないが、実はこの機能は「Satellite Arm System」と呼ばれる旧時代の衛星レーザー兵器。惑星軌道上を周回している人工衛星(偽装機能を実装しているため宇宙空間からも探知は難しい)が射程範囲に入るとランプが発光し、弾丸の着弾地点に向けてレーザーを発射するというもの。本来は一帯を焼き尽くすほどの恐るべき威力だが、悪条件で出力が弱いため、この惑星上ではせいぜい相手を痺れさせる程度。

○フロントと側面の赤センサーとランプをアクリルパーツでダミー表現しました。実際光りはしませんが、光っているように見えますw

▼グリップ

木製グリップ。ここは特に手を加えられておらずベース品そのままなのだが、そもそもガンマン自身はどこがオリジナルでどこが改造されているのか、まったく把握していない。しかしその握り心地に一応は満足しているようだ。

○ベース品のウッド風樹脂グリップです。細かい木目というか、繊維が見えて、結構リアルかも。色合いも暗すぎず明るすぎず、ちょうど良いかんじ。

▼作者コメント

もとよりユニークすぎる造形のマテバを、さらに個性的にするという今回のご依頼。
実はベース品のマテバのデザインは、私も正直「格好いい」とは思っていなかったのですw なんとなくのっぺりしているというか、そこに味わいはあるのだけど、決してカッコよくはないな、と。(これはFive-Sevenにも思います。)

しかし、それをベースに格好いいと思えるアレンジをする、というという試みが面白かった!PPC・トライガン風のデザインという一定の方向性を頂いたおかげで、特に迷うこともなデザインのバランスを調整できました。

偶然を武器に賞金稼ぎとしての本分を十分に果たすもどこか間が抜けていて憎めないガンマンのキャラクター設定も、なかなかいい具合に組み立てられたと思います。
あらためて、楽しいご依頼ありがとうございました!(^◇^)

2012.1.22

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