トイガンカスタム・空想銃デザイン工房。

M.E.U.base"Fortuna"

マルイのガスブローバック・M.E.U.ピストルをベースに街に流れ着いた風来坊“ハル”の専用カスタム銃としてご依頼頂いたオーダーカスタム作品。

マルイ・ガスブローバック

▼STORY(設定)

うだるような暑さのある夏の日、国境に近い(お世辞にも治安の良いとは言えない)片田舎のとある街に流れ着いた女がいた。
「ハル」と名乗るこの女性は、こうした有象無象の集う街を転々としながら、主に賞金稼ぎや賭ポーカー、用心棒などで生活しているアウトローであった。
街にたどりつくや満面の笑みを浮かべ地元の酒場で特大ビール3杯を注文した彼女だったが、屯していたチンピラに絡まれて店内で大乱闘。

さらに表へ出て場外乱闘にまで発展するが、ここでチンピラが思わず通り向かいの銃砲店に乱入したことで、店主「晴正」と出会う。
共同戦線でチンピラ共を撃退した二人だったが、最初の大乱闘で酒場は半壊滅状態になってしまい、ハルは莫大な借金を負ってしまった。
(名前が似ていることもあって)何となく彼女と気のあった晴正は、借金を返済し終えるまで銃砲店で「店員兼用心棒」として働くことを提案。断る理由もないハルはそれを受け入れる。

銃の分解や清掃はからきしダメなハルだったが、店の掃除や時々やってくるタチの悪い連中を追い払う用心棒としては大いに働いた。
その合間、時々晴正が店のシューティングレンジで基本的な射撃を教えたが、ハルは生来「精密」などという言葉にはまったく無縁なおおざっぱな性格な上、圧倒的に手先も不器用とあって射撃の腕はなかなか上達しなかった。
(どころか、怪力のおかげで銃の何丁かは致命的に壊れてしまった)

そんなこんなでやがて冬を迎え、ようやく借金も返済の目処がたったある日、街の「掲示板」にある男の手配書が貼り出される。
それを見たハルの表情が一瞬にして変わった。
彼女の旅の真の目的。家族の敵討ちの手がかりが目の前にあった。
また旅立つ時期が来たのだ。

酒場に最後の金を返し終えて荷造りをする彼女に、晴信は黙ってひとつの包みを差し出した。
包みを拡げると、一丁の銃が出てきた。

ガバメントをベースにしたカスタムガンだが、そのスライドとフレームは完璧に補強され、あらゆるパーツが入念に吟味されていた。
(補強は敵からの攻撃に備えて、というより彼女自身の荒い扱いから銃を保護する為だった)
グリップ内臓式のレーザーサイトは精密な照準を必要とせずに射撃ができる。グリップについているのでホルスターに手荒く押し込んでも光軸がずれることはない。

.45口径というのにも意味があった。大雑把な撃ち方でたとえ相手の急所をはずしてしまって(手足など)も.45口径なら大きなダメージを与えることができる。
弾倉はノーマルマガジンとロングマガジンの二種類が付属しており、ロングならある程度バカスカ撃っても弾切れになりにくい。
全てハルの性格、ハルの戦闘スタイルのために造られたカスタムだった。

唯一、左利きの彼女に対して銃の排莢口はノーマルのまま右側だったが、これについて晴信は「もう少し時間があったらなんとかなったんだが…」とつぶやいたあと、

「用事が終わったら戻ってこい。今度は左利き用に改造してやる」

そう言って手を振ると背中を見せ、さっさと店の奥へ戻ってしまった。

はじめて来たときと同じく、ハルは満面の笑顔で街を出た。

▼ベース:東京マルイ社製M.E.U.ピストル

ベース実銃は銃器メーカーのコルト社によって軍用に開発されたコルトガバメント。1911年にアメリカ軍に制式採用され、軍用拳銃として後継となるベレッタM92Fが制式採用されるまで、実に70年以上にわたってアメリカ軍の制式拳銃として使用されました。M.E.U.は米軍の特殊作戦を行う「海兵遠征隊」の略号で、このモデルはガバベースでそれらMEU隊員向けに開発された現代カスタム・戦闘拳銃、といったものです。
このM.E.U.ピストルを性能・品質共に信頼性抜群の東京マルイがモデルアップ。先に同社ガバメントで培った.45口径らしいハードリコイルと、安定した動作性をしっかり引き継ぎ、さらに各部に現代的なパーツアレンジを施して、しっかり「いまどきのガバメント」を再現してあります。NOBAK純正サイト仕様やグリップ周りのパーツ新構成でグリップ感を向上させたりと、扱いやすさが更にブラッシュアップされており、付属のバンパーつきマガジンも同社ガバ用に比べて+2発、装弾数が増えています。(互換性あり)

全長:223㎜ 重量:843g 装弾数:28+1発

No27 MEUピストル (18歳以上ガスブローバックガン)

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