トイガンカスタム・空想銃デザイン工房。

G26-CQST

~各部カスタムポイント
■実際のトイガンとしてのカスタム解説です。

▼スライド&バレル

G26のサイズを活かし狭い室内での取り回しやすさをアップしている。スライド&バレルが短い=銃口の突き出す長さが短く、狭い室内でも身体ごとコンパクトに身動きが取れる。

またショートスライドなのでブローバックスピードも速く、速射性にも優れる(ホルスターからのドロウスピードもアップ)。ブローバック時のスライド後退距離も短いため、C.A.Rシステムで顔に近づけて構えていても怪我に繋がりにくい等、全て近距離戦闘術において有利な仕様。

※インナーバレルはG26サイズのKM企画 TNバレルに交換してあります。

▼サイト

元のアイアンサイトは前後ともキャンセル。

かわりにスライド前部角に、埋め込み型の集光アクリル製フロントサイトを設けてある。

凸型のサイトが一切無いので上面はフラットでホルスターや衣類の内側から銃を抜く際に引っ掛かりが少なく、加えて上述のとおりスライドも短いため、非常に素早く抜き撃つことが可能。

▼サイティングの方法

通常の様なスライド上のサイトは無いので、銃を斜めに、肘を曲げて銃を自分に引き寄せるような構え方で構える。

こうすることで(狭い室内で)銃を含めた自分が占める面積を最小限にとどめ小回りがきくようになるので、方向転換して柱などの障害物に銃先端が接触し照準の妨げになったり、といったことも防げる。外に晒す体の面積も減るために被弾率も下がる。

逆にフロントサイトしかないため、銃の「ある程度の向き」だけ把握して感覚的に撃つことになるが、4~5m以内の至近射撃がメインの室内戦ではむしろ照準は大雑把でも相手よりも早く確実に弾丸を撃ち込むことが重要なため、絶大な効果を発揮する。(但しある程度の慣れと訓練が必要(`・ω・´)

▼トリガー周辺ステップリングとスライドストップレバー

TTIのカスタムG26を参考に、トリガーガード上のサポートハンド(左手)の親指を当てる部分とトリガーガード下にはステップリング加工仕上げ。

またトリガーガード付け根はハイグリップで握り込めるように大きくアーチ状に削り込まれている。

スライドストップレバーは操作しやすいようにエクステンデッド・タイプに交換されている。

▼グリップとステップリング

グリップもTTIのカスタムG26を参考に、ほぼ全面に渡ってステップリング。加工前に全体に削り込み整形してあるため、通常より少し細身で握りやすくなっている。

マガジンキャッチボタン周囲はボタンを確実に押し込めるように削り込まれ、その下のフィンガーチャネル部分も整形のうえ全面に渡ってステップリング仕上げしてある。

唯一グリップテール部分だけは、握り込む際や手を放す際に引っかかるのを防ぐために、敢えてステップリング加工されていない。

▼マガジンスペーサー

グリップと一体化して見えるスペーサーは実はマガジン側に取り付けられている。マガジンを引き抜くとスペーサーも取り外されるため、本体側は完全にG26サイズになり、平時の運搬では非常にコンパクトな状態で持ち運びが可能。

 

このマガジンスペーサーにもステップリング仕上げが施されているため、上述のとおりグリップ全体として非常に握りやすくなっている。

※マガジン挿入口はご依頼主様からは特にご指示がなかった部分ですが、見ているとムラムラと処理したくなったため、マガジンを装填する際に当たりがスムーズになるようにこっそり角を面取り加工しておきました(´ー`)←

▼作者コメント

ワンオフの枠から外れた量産可能カスタム=PRODUCTSカスタムをさらにご依頼主様のお好みに合わせてアレンジしたカスタムという今作。

最初のご依頼概要ページにも書いていた通り、全面のステップリングやマガジンスペーサーの使用などこれまでやったことのない内容も多く、経験としても面白い製作になりました。

特にこの作品は元々YCWが得意としているハッタリ満載ウソ嘘銃(SFカスタムガン)とは違ってかなり現実寄りな内容のため、実際に実銃でカスタムして販売されているTTIのスタイルを参考に加工してみて色々と気づくことや感じることも多かったように思います(´ω`)

2019.12.6

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