トイガンカスタム・空想銃デザイン工房。

"Rinkhals".44 magnum

マルシンのアンリミテッドリボルバーをベースに「SCP財団所属チームが運用する専用マグナム」をイメージして製作したオーダーカスタム。

マルシン・Xカートリッジ ガスリボルバー

▼ストーリー設定(ご依頼主様作)

超常事物の存在は一貫して世界の、そして人類の脅威で在り続けています。

SCP財団世界オカルト連合といった非国家主体に基づく正常性維持機関にとって超常事物そのものが脅威ですが、国家にとってはそれ以上に"国家安全保障上の不確定要素"であり、それ故に彼らは所属する国家の意志に基づいてそれらを利用或いは対策を立て、時には排除・無力化を試みてきました。

アメリカに於いては国家特定事象局"ペンタグラム"は冷戦中のある時期を境に解散し、合衆国の超常戦アセットは異常性の活用よりも監視と無力化に注力するようになりました。その理由は敵対組織或いはカルトによる三重スパイ活動の露見或いは国防方針の転換によるものとの説もありますが、いずれにせよ超常脅威の特定・監視及び無力化の為、戦略軍隷下に逸脱戦対応軍を創設し情報収集活動の中核としてCRITICSを創設しました。

HUMINT分野を担当するi3任務群はその任務の特性上高い秘匿性を要求される為、特に人口密集地に於ける活動でエージェントが拳銃よりも大型の火器を携行する事は困難です。

本来であればフィールドエージェントによって特定された脅威実体はDEVWARCOMの戦力によって対処されますが、突発的遭遇或いは急速な超常脅威の顕在化によってそれらに遭遇したエージェントは友軍の来援を待つ事無く自身で対応する必要に迫られます。

その際エージェントが標準的に携行する9㎜や45ACPの拳銃では明らかに能力不足のため、秘匿携行が可能でそれらとの突発的交戦に十分な殺傷能力を持つ火器としてCRITICSの装備開発部門・DWARFS(逸脱戦研究開発促進部門)が開発したものが”Rinkhals”です。

フィールドエージェントが遭遇し、かつ独力で対処する必要がある規模の超常脅威に対して十分な殺傷能力を持つ事。

超常コミュニティに於いて"タイプ・グリーン"と俗称される現実改変者を含む異常な能力を有する人物(この種のヒト型異常実体は往々にして市街地に生息します―生化学的及び心理的には一般的なヒトと相違ないためです)を秘匿された位置からの予測不可能な狙撃によって殺害できる機能。そして秘匿携行が可能なサイズ。これらがこの新しい個人携行火器に求められた機能でした。

実現には生体組織への破壊力、及び現実的な交戦距離に於いて超音速を維持する事の2点が必須要件であり、かつ取得性の面から市場で広く流通している弾薬及びプラットフォームである事、かつ秘匿携行が可能な規模である必要がありました。

最終的にDWARFSはコルト社製アナコンダ及び44マグナム弾の組み合わせが最適であると結論付け、これを母体として要求仕様に最適化された改修を施した"Rinkhals"をi3任務群のフィールドエージェント向けに支給すると共に、開発目的はカバーストーリーによって伏せられた上でフロント組織であるDynamic WARFighter Strategicを通じて民間市場にリリースしました。

しかし"Rinkhals"はその要求仕様を満たす事が実戦で確認されたものの、極めてニッチな状況に特化した設計はエージェントにとって必ずしも好ましい火器であるとは言い難く、それはオペレーション: トーングリッドに於けるタイプ・グリーン排除作戦に於いて顕在化しました。この事からCRITICSではこれに代わる新たな秘匿携行火器システムの開発を検討中です。

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