トイガンカスタム・空想銃デザイン工房。

Hi-CAPA4.3 CUSTOM "三池光世 大典多拵え"

~各部カスタムポイント

■この文字色の文は設定です。空想設定なので実際の素材・機能とは異なります。

■この文字色の文は実際のトイガンとしてのカスタム解説です。

▼スライド

灰色の鋼製スライドで側面が刃物のように磨き抜かれている。短く頑丈な造りで、左面には「三池」にちなんだ蓮の葉模様が控えめに配されている。 ○軽く研磨した全体をキャロムシルバーで塗装後に塗りわけで上面のみメタリックグレーで塗装。左面に蓮の葉の蒔絵シールを貼っています。

▼バレル

艶を抑えたステンレス製コーンバレル。.45口径の強装弾も確実に発射できる性能を持つ。 ○下塗り後にキャロムシルバーで塗装。スライドとの摩擦があるのでキャロムジルコニアでコーティングしています。

▼フレームアーマー

強度の高い特殊鋼を鍛えて製造されたフレーム補強パーツ。ボルト類を一切使わず、強装弾の衝撃から本体を守る。飾りの一切ない造形だが、そのシャープなラインは切れ味鋭い刃物を連想させる。 ○プラで完全オリジナル製作。シャーシのレールに差し込んで装着します。トリガーガード前部は三日月形にえぐれたデザインで、レスト状態のときはトリガーにかける指を乗せておけます。この部分はマットブラック塗装、それ以外は(トリガーも)キャロムシルバー塗装。

▼サイト

標的を瞬時に捉える3ドットの戦闘型サイト。リアの形は発案者の名前から、別名「野獏型」とも呼ばれる。 ○実戦本位のノーマルパーツをそのまま使用しています。ノバック型。

▼グリップ

黒い綿の平紐をしっかりと組んだ柄糸拵え。地には黒染めのエイ革を使用しており、両側面に「三池」にちなんだ蛙の飾り金具が配されている。 ○フェイクレザーと平紐を使って日本刀の柄拵えにしています。レザーは専用塗料で黒く「染めて」います。飾り金具は金属製です。

▼マガジン

「三池光世大典太拵」の銘が彫りこまれている。マグバンパーはフレームアーマーと同じく銀色で、マグウェルとあわせて日本刀の柄頭(つかがしら)を連想させる。 ○亜鉛ダイキャスト製のマガジン側面に手彫りで銘を入れました。一番下には「晴」の字も刻んで赤で色を入れています。そのままだと錆びてくるので軽くジルコニアでコーティング。

▼作者コメント

業物の刀のイメージを純粋に銃に置き換えてみたカスタム作品です。
オリジナル製作のパーツもあるものの、内容はかなりシンプルで質素。しかしベースのハイキャパ4.3の造形的魅力を生かしながら「切れ味の鋭さ」を綺麗に表現して、出来もわりと満足…だったのですが、発表時の実際の反応はイマイチでした;

コンセプトが簡単すぎたのと、造形があまりにあっさりしすぎていて商品としてはバリュー感が足りなかったのかもしれません。
しかし私自身はこのシンプルさも含めてかなり気に入っていて、「単なる作者の好み」と「実際に多くの人が好むモノ」の明かな違いを思い知らされた作品でした。

製作面ではフレームにフィットするオリジナルパーツの加工など結構勉強になり、ある意味で良い「習作」でもありました。

2008.11.26

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