マルイのエアリボルバー・コルトパイソン.357マグナムをベースに「某有名ゾンビゲームに登場しそうなマグナム」をイメージして製作したワークショップカスタム。
※今作品は月刊アームズマガジン2023年11月号&2023年12月号掲載記事「空想銃製作指南 YURI CUSTOM WORKSHOP」にて製作過程について前後編に分けて詳しく解説しています。
東京マルイ・ガスブローバック今回紹介するX氏の経歴は、ここ最近よく耳にする「ゾンビ駆除業者」としては非常に順当かつ信頼できるものだった。
2019年に突如として世界中で広まったゾンビ化ウイルス・パンデミックにより、各国では軍隊の一部を「ゾンビ対策部隊=Z部隊」として再編成して対処に当たらせた。
X氏もこの頃にZ部隊に配属され、それから約3年間"対ゾンビ作戦"に従事。昨年退役して現在は民間の駆除業者でそのスキルを生かしているという。
彼に現在の仕事の装備について訊くと、会社支給のM870(散弾銃)とは別に、彼の私物だという1丁のマグナムリボルバーを見せてくれた。
「部隊にいた2019年~21年頃は対応する感染者の数がとにかく多くて、装備も装弾数優先ってことが多かった」
加えて通常軍隊からの再編成による部隊だったため、武器装備も基本的に「アサルトライフル+9ミリハンドガン」のセットであり、正確に感染者の頭部を破壊しきれずに犠牲になってしまった同僚も多かったという。
「今はある程度限定された場所で10人以下の感染者への対応ってことが多い。だから余裕をもってショットガンで彼らの頭を撃てば首から上は確実に吹き飛んで動きも止められる。そしてそれが弾切れになったり故障した緊急の時にはこのマグナムが一番頼りになるんだ」
パイソンは装弾数こそ6発と少ないが、当たれば.357マグナム弾の破壊力で対象物を確実に吹き飛ばし、行動を停止させられる。
加えて彼の私物であるこの「ゾンビハンター」にはレールを追加してダットサイトを搭載、銃口にはコンペンセイターが取り付けられて命中精度も非常に良い。
背骨となるレールから下に伸びる「あばら骨」のようなマウントには強力なフラッシュライトが固定され、薄暗闇でも周囲を鮮明に照らしてくれる。
全ては彼がこれまで経験したリアルな対ゾンビのノウハウを生かしたカスタムであり、実際に数度この"切り札"に命を救われたという。
「現役で部隊にいた時、融通の利かない制式装備品を使いながら何度も『ああ、こんな時にもっと威力のある銃があったら』って思ってたよ。『ダットサイトが載ってて、ライトも付いてたら尚良い』ってね。その時の心の叫びを具現化したのがコレさ」
X氏はしみじみとそう言っていた。
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