トイガンカスタム・空想銃デザイン工房。

9ミリ口径制圧型馬上筒

マルイのグロック18Cをベースに「和風マシンピストル」をイメージして製作したワークショップカスタム。

※今作品は月刊アームズマガジン2023年9月号&2023年10月号掲載記事「空想銃製作指南 YURI CUSTOM WORKSHOP」にて製作過程について前後編に分けて詳しく解説しています。

東京マルイ・フルオートガスブローバック

▼コンセプト(解説)

騎馬武者が馬上で扱う銃器となれば、まずはカービンサイズのアサルトライフルが主となるであろう。

だが戦闘が行われるのは拓けた平原でのみとは限らない。木々の生い茂る森林や山岳、また狭路の多い城内や町など、騎馬小銃の長さですら持て余す戦の場は意外と多いものである。

そうした場面で特に活躍するのがフルオート射撃が可能な機関拳銃である。極限までコンパクトな寸法でありながら、そうした狭い場所での近距離戦で瞬間的な連射力を発揮できる拳銃。

戦国の世も7代目となったいま、その意匠はさらに洗練されてきた。

近代の機関拳銃の中でも特に信頼性の高いグロック18Cをベースとして仕上げられたこのカスタム銃のまず大きな特徴は、フレーム下に取り付けられた独特な形状のフォアグリップである。

卵型に開いた穴に添え手の親指を入れて握ることで発射の反動を抑え込み、連射時でも高い命中精度を発揮できる。この部品はフレームレールからネジ一本で取り外すこともでき、整備も容易である。

揺れる馬上で大まかに狙いをつけて発射する際には視認性のよい金の大型フロントサイトが役立つであろう。これは牽制や連射による弾幕発射といった場面でも使えるものだ。

またグリップ下に結んだ戦紐は、手首に通しておくことで銃の脱落を防ぐ。

柄拵えはスタンダードな「捻り巻き」ながら一段彫りこんでから柄糸を巻くことで、太くなりすぎず握りやすさを損なわない丁寧な仕上げである。

そこから親指を伸ばせば、単射・連射を選ぶセレクターレバーや指を掛けやすい突起のついたスライドストップレバーをストレスなく自然に操作できる。

すべては甲冑を身につけ馬上で射撃を行う騎馬武者のために誂えられたこの銃は、古の戦道具の名付けに倣って「馬上筒」の名をつけられた。

9ミリ口径の速射力と貫通力に加え、特別な拵えによる精度を上乗せしたこの"馬上筒"は、今もまたいずこかの戦場で手練れの強者の手に握られているはずである。

▼雑誌:月刊アームズマガジン2023年9月号

巻頭特集:アメリカ海兵隊 Part 2
第2特集:この夏は、おもいっきりショットガン!
次号巻頭では8月号に続いてアメリカ海兵隊を大特集! 沖縄に駐留する第31海兵遠征部隊による市街地戦闘訓練や上陸訓練に密着取材し、海兵隊においてもっとも活動的な即応機動部隊として知られる彼らの実力に迫る。
第2特集ではショットガンをピックアップ。東京マルイSAIGA-12K発売により、ガスブローバックショットガンの新たな魅力が広がりつつある今、これを中心にショットガンの遊び方や使い方を徹底追求。さらにトイガンメーカー各社のショットガンをランキング形式で紹介する。


発売日: 2023/7/27

月刊アームズマガジン2023年9月号

▼雑誌:月刊アームズマガジン2023年10月号

巻頭特集:航空自衛隊基地警備隊
次号巻頭特集では、航空自衛隊入間基地の基地警備小隊と警備犬管理班に密着取材。航空機や格納庫など重要な装備や施設を護る彼らの実力に迫る。
64式7.62mm小銃や9mm機関拳銃などの銃器はもちろん、フル装備の警備隊員や警備犬などの姿は必見だ。さらに、本取材では航空自衛隊入間基地の全面協力により、人気声優の駒田 航さんの基地警備小隊体験入隊が実現。極めて貴重な、空自ユニフォーム姿の駒田さんに本誌表紙&グラビアを飾っていただいたので、お見逃しなく!

表紙:駒田 航
発売日: 2023/8/25

月刊アームズマガジン2023年10月号

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