トイガンカスタム・空想銃デザイン工房。

M19-4in CUSTOM "Bloody Number"

~各部カスタムポイント

■この文字色の文は設定です。空想設定なので実際の素材・機能とは異なります。

■この文字色の文は実際のトイガンとしてのカスタム解説です。

▼フレーム

決して派手ではないが、深みのある色のフレームボディにはドイツ語らしき文章が「傷口に滴る血のような」赤く輝く文字で彫りこまれている。色はコーティングだと思われるが、長らく使い込まれたにしては剥げなどが見当たらないのは不思議な点である。 ○キャロムのSシルバーで下塗り後に(ダーク)メタリックレッドで塗装。刻印はゴシック体で手彫り後、メタリックレッド(本体とは別色)で色を入れました。

▼サイト

サイトはノーマルのM19のサイトのまま。フロントは赤いブロック型サイト、リアは調節可能な可変式サイト。 ○珍しくノーマルのまんまです。

▼バレル

ノーマルのバレルではなく、トリガーガードへと続く立体的なデザインにカスタムされている。下部が一段厚みを増した形で、トリガーガードにかけては円弧のようなカーブ形状。ここにも多数の呪文らしきものが赤く刻み込まれており、ところどころ黒いボルトが埋め込まれている。またフロント面には赤く縁取りされた銃口、その下には「悪魔の目」と呼ばれるパーツがあり、これには“銃自体が意思を持って目標を捉える”とか“悪魔と契約する為に使用者は自らの目を抉(えぐ)らねばならない”などといった怪しい噂もある。

○本体をカバーする追加パーツをプラでオリジナル製作。塗装と刻印はフレームと同じです。本体へは小型イモネジで固定。黒いマイナスボルトはワンポイントの飾りです。フロントの目は大型アクリルビーズを埋め込んで表現。黒い線の幾何学模様も彫り込みと黒ペンで表現しました。ちなみに噂は真実でこの銃は悪魔の力を宿しており、使用者は目を潰して契約することでその力を得るという設定。

▼呪文の刻印

この銃の一番の特徴でもあるおびただしい数の刻印は、何かの呪文であるとも言われている。ドイツ語の文章が多いようだが、他にもラテン語やヘブライ語らしき綴りも見られ、その謎は深い。特にバレル左面上部の「NRWN QSR」はヘブライ文字の綴りで「ローマ皇帝ネロ」を表し、その文字はそれぞれ50、200、6、50、100、60、200の数を意味、合計すると666=“獣の数字”(通説:悪魔の数字)だといわれている。

○彫り込んだドイツ語の詩文はドイツの有名歌劇「魔弾の射手」の詩。 これはかなり幻想的な筋書きの歌劇で、スランプに陥った猟師の青年、悪魔との契約、6発目までは必ず当たるが7発目は悪魔の狙いの場所に当たる魔弾、といったかなりホラーな要素を含んだお話です。
そのほかは上記のヘブライ語の暗号、ラテン語の文。また、ドイツの極右秘密結社との繋がりを匂わせるような一文もドイツ語で刻んでいます。書体はほぼ全てゴシック書体です。

▼シリンダー

この銃を間近で目撃したと語るある者は、リボルバーのシリンダー部分には各ホールの側面ごとに「Eins(アイン=1)」から「Sechs(ゼクス=6)」までの数を表すドイツ語が刻まれていたと証言している。

○24連射機構をキャンセルして、「ファイヤフライ」のメタルカート式に交換。金属製カートリッジはシリンダーから取り出し可能で、BB弾の装弾数は6発に減っているものの弾道は安定し、命中精度も上がっています。
シリンダー本体の塗装と刻印はフレームと同じ工程。後部はフレームとの摩擦などで塗装が剥げやすいため、あえて地のブラックのまま残してあります。
ちなみに設定では、「悪魔の力で発射された6発の弾丸は対象に命中しても変形せず、貫通後にそのままシリンダーへ帰ってくる」っていう某スタンド能力的な機能を持ってます(笑)

▼グリップ

コンバットリボルバーのグリップにしては珍しい、シューティングタイプ・グリップ。左右非対称の一見特異な形状に見えるが、実際は握ると極めて安定したグリップ感覚で銃をしっかりとホールドできる。フラットな黒一面だが、左面下部にはローマ数字の「Ⅵ」が赤く大きな傷口のように刻まれている。

○グリップは全体をプラ材でオリジナル製作。APS系のシューティングタイプの形状を参考に立体製作して、仕上げにラバースプレーでコーティングしました。グリップ感覚はまずまずですが、思ったよりはゴツゴツした感じになってしまって今となっては反省;もうひと手間かけてフィッティング調整するべきだったと思います。。

▼作者コメント

リボルバー拳銃の「6発」という装弾数を利用した、オカルト的な発想で製作した作品です。
イメージは“悪魔の力宿るリボルバー”。設定としても「儀式によって悪魔と契約を交わしてはじめて使いこなせる銃」という風にまとめました。
さらに詳しい裏設定は、大戦中にドイツ第三帝国で研究されていたオカルト研究の情報を元に、新興ネオナチ組織が悪魔との契約の元に新たに開発した銃、です。

造形は、過去作品に共通して見られるような荒さ、細かい仕上げに関していくつか心残りな点も少しあって(詳しくは書きませんがw)この後の作品もその反省も踏まえつつ製作しています。

しかしデザインとしては妖しく美しくDiらしい「悪魔の銃」のイメージを上手く表現できたし、強いインパクトと不気味な魅力溢れるカスタム作品ができたと思います。

2008.11.25

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