トイガンカスタム・空想銃デザイン工房。

M1911A1 CUSTOM "SNAKE's .45(ver.3) "

~各部カスタムポイント

■この文字色の文は設定です。空想設定なので実際の素材・機能とは異なります。

■この文字色の文は実際のトイガンとしてのカスタム解説です。

▼スライド

強化スライドに交換されている。
上面がフラットなオリジナルスライドで、チャンバー部も広げられて排莢不良を防止している。また前部にはコッキングセレーションを追加してあり、緊急時の装弾、排莢をより確実に行うことができる。
側面は磨きこんだ半鏡面仕上げで、左面には「NM 7267719」の刻印が確認できる。

○ベースのスライドを切削して加工しました。上面を削って平面化、チャンバー部分も拡張して、前部にセレーションを追加。側面の刻印は一度埋めてから手彫りで彫りなおしました。
全体に研磨後、インディ・パーカーシールで塗装。側面はメディコムのスーパーブライトで塗装後、水研ぎとコンパウンド研磨で半鏡面仕上げにしました。この仕上げは、一見プラ製とは思えないほどのリアルな金属質感です。

▼バレル

延長され、サプレッサー用のネジを切ってある。
フィーディングランプは鏡のように磨き上げられ、給弾不良を起こすことはまず無い。チャンバーカバーもスライドに合わせて加工されている。

○ベースのアウターバレルのチャンバーカバーにプラシートを貼り付けて加工しました。先端のネジはダミーで、専用サプレッサーを装着する時はパーツを取り外してサプレッサーの差込み口を挿入します。(タイトな差し込み式です)

▼サプレッサー

このカスタム専用の減音装置。
素早い着脱のために側面の一部が面取りされ、回しやすくなっている。
減音効果は高いが、燃焼ガスを内部に取り込むため使用するたびに劣化する。

○プラ製チューブを切削加工して製作しました。設定モデリングの特徴や形状をなるべく再現しています。仕上げはインディ・ブラックパーカー塗装。

▼サイト

3ドットタイプのオリジナル・サイトシステム。
フロントサイトは大型で、視認性が非常に高い。リアサイトは固定式だが、現在でいう「ノバックタイプ」で瞬間的に標的を捉えやすい実戦的な形状。当時としてはかなり先進的なスタイルだった。

○前後ともにオリジナル製作しました。
特にリアサイトはスライド側を一段低く削り込んでから、フルスクラッチで製作したリアパーツを乗せ、ボルト固定しています。フロントサイトも大型化して、立体のホワイトドットを貼り付けました。

▼ハンマー

リング(オーバル型)ハンマー。コッキングの操作性を上げ、ハンマーダウンの速度も確保している。 ○ベースのハンマーパーツの一部を切り取って、プラ削り出しのパーツを接いで製作しました。付け根はベースのままなのでしっかり動きます。キャロムシルバー塗装仕上げ。

▼グリップセイフティ

リングハンマーに合わせて加工済み。元はベースのガバメントオリジナルのパーツだが、上部をハンマーダウン状態に合わせて削ってある。セイフティの機能はキャンセルされた“プロ仕様”。 ○ベースのグリップセイフティの一部を削り取って製作しました。実際にセイフティ機能はキャンセルしてあります。キャロムシルバー塗装仕上げ。

▼サムセイフティ&スライドストップレバー

両方とも指を掛けやすく延長されている。
片手でも確実に操作が可能で、標的を目で捉えたまま操作できるため、タクティカル・リロードも可能。

○どちらもベースパーツの一部を切り取って、プラ削り出しのパーツを接いで製作しました。このモデルはスライドオープンできないため、スライドストップはダミーです。(※ホールドオープンのイメージ写真はスプリングを抜いて撮影してあります)
キャロムシルバー塗装仕上げ。

▼トリガー

指をかけやすいロングタイプに交換されている。
トリガーブルは3.5ポンド程度で通常より1.5ポンドほど軽い。前面には滑り止めグルーヴがついており、側面には未貫通の6つのホールが開けてある。 ○トリガーパーツをフルスクラッチで製作しました。トリガーバーはベースのままなのでしっかり動きます。キャロムシルバー塗装仕上げ。

▼マガジンキャッチボタン

低く切り落とされ、誤動作を起こしにくくなっている。 ○実際にベースのマガジンキャッチボタンを切断して削り、再度しっかり接着して低くしています。(その分ちょっとマガジン排出が渋ることが;)

▼グリップ(ハウジング&フロントストラップ)

メインスプリングハウジングはより握りこむためにフラットタイプにしてある。
更に射撃時の反動で滑らないようステッピングが施してある。また、フロントストラップ部分には手に食いつくようなチェッカリングが施してあり、滑ることはまず無い。

○ハウジングパーツの一部をカットして、プラ材削り出しパーツを接いで再現しました。ステッピング風に立体加工してあります。インディ・ブラック塗装。フロントのチェッカリングは、チェッカリングシートを貼って再現しました。シートはフレームと同色に塗装済みです。また、ゴム素材なので手には食いつきませんが、しっかり滑り止め機能があります。

▼グリップ(パネル&マガジン)

底部のマガジン導入部は広げられ、マガジンを入れやすくなっている。
マガジンはオリジナル弾倉、.45ACP弾7発を装填する。また、グリップパネルの側面はスネーク自らが削って加工した。これは“CQC”でナイフを持ったままハンドガンを構える為で、このカスタムによってしっかりとナイフごと握りこめるよう改良されている。

グリップスクリューはメッキ仕上げのシルバースクリューに交換、グリップパネルは中のグリップウェイトまで届かない程度に削って雰囲気を出してあります。また、マガジン表面もヘアライン仕上げにしてただのプラっぽい質感から少しグレードアップしました。BB弾は25発入ります。

▼作者コメント

私の大好きなモチーフカスタムも、もう第三弾。
前回まで元々形状の似通っていたウィルソンSGをベースとしていたのですが、旧式の固定スライドモデルだったために各部の再現にも限界がありました。そこで今回は思い切ってエアコッキングでより精密に再現カスタム。エアコキはプラパーツが多いので、加工もしやすくて正解でした。

細部の形状などもMGS4の武器ビューを参考に、より厳密に再現できたと思います。過去2作と比べてもやっぱりその差は歴然。
そしてこうやって同じモチーフを何度も手掛けると、自分のカスタム技術進歩の確認もできて、かなり良い経験にもなりました。

さてさてこうなると、いよいよ次は“Perfect.ver”かな?オリジナル作品としてか、どなたかからのご依頼が先か…^^

2009.4.9

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