トイガンカスタム・空想銃デザイン工房。

M84FS"JILL Custom"

~各部カスタムポイント

■この文字色の文は設定です。空想設定なので実際の素材・機能とは異なります。

■この文字色の文は実際のトイガンとしてのカスタム解説です。

▼スライド

スライドは軽量・頑丈・腐食に強いチタニウム製スライド。このパーツだけは、ジルの肝いりで強引にKendo Shopに製作依頼された。「サムライエッジと同じブリガディア形状デザイン」のM84小型スライドとして、チタン素材を削り出して製作。前部にはコッキングセレーションが追加され、緊急時の装弾・排莢も確実に行える。削り出しのチタンスライドは一般的に非常に高価なもので、いかにジルが拘ったか(=品質に対する対価を惜しまなかったか)が伺える。

○ベースのM84FSタクティクスのスライドを加工しました。元の刻印も消し、中央にプラ材を盛ってブリガディア形状になるように丁寧に切削・研磨。ベースのスライドラインから自然に盛り上がるように、なおかつエッジをしっかり出すように意識して製作しました。右側は排莢口にあたるので、突起は若干低め。刻印も手彫りで彫り込んだあと、チタニウムシルバー塗装し、表面をヘアライン処理して「チタンっぽく」見えるように仕上げました。

▼バレル

コンパクトで頑丈さを重視したショートバレル。
耐久性を重視して高強度スチール材から削りだされた特注品で、耐腐蝕と連続発射における熱の影響を抑制するために、特殊な焼付けコーティングが施されている。そのため表面は若干ざらついた仕上げでメタリックダークグレーのカラーリング。

○ベースの純正プラ製バレルをパーティングライン処理後、下地塗り&メタリックグレー塗装仕上げ。塗料の性質上表面が微妙にぼこぼこするのを知ってたので、特にこういった「焼付け表面である」的な設定を考えていました(´ω`)w

▼サイト

フロントはドブテイル、リアはノバックタイプの白3ドット仕様。瞬間的なサイティングが可能。 ○純正サイトそのまま。「タクティクス」の特別パーツで、まさにサムライエッジ系にピッタリです。

▼トリガー

強度に優れたジュラルミン製パーツ。アルマイト処理でジルのパーソナルカラーである「ライトブルー」に染められている。 ○カラーリングとしてもジルらしさを出そうと、トリガーも純正パーツを研磨後に着色塗装しました。

▼ハンマー

形状はノーマルながら強化スチール製で耐久性が向上している。 ○純正パーツを研磨して塗装、ヘアライン処理しました。

▼レーザーサイト

当時としては驚異ともいえる小型サイズのレーザーサイト。20mmレールマウントを介してフレームに装着可能で、トリガーガード前方にくるプッシュスイッチひとつでON/OFFの切り替えが可能。
光軸調整も可能だが、着脱のたびにズレる可能性があるため、装着する場合はその捜査行動中は付けっぱなしが基本。

○海外製の小型レーザーポインターセットを流用しました。
マウントは金属製でしたが、そのまま取り付けるとフレーム前方にはみ出してしまうサイズなので、一部を切り落として短くしています。(それでもボルトでしっかり固定可能)

▼20mmレール一体型フレーム

フレームの強化と拡張性を兼ねたレール一体型フレーム。フレームのサイズをほとんど変えずに20mmレール規格の各種オプション装備を銃に装着できる。
このパーツは「ケンドの友人」なる市外のガンスミスが助っ人として製作したもので、左側面にはそのカスタムメーカーのネームプレートが埋め込まれている。

○ベースフレームにプラ材を接いでオリジナル製作。
上記のレーザーマウントを装着できるサイズで、なおかつ不自然に見えないように一体型レール化しました。
左側面にはご依頼主様のご希望で白インレタを使って「YURI CUSTOM WORKS」の銘を入れています。ただしインレタは擦るとすぐに欠けるので、一段低くしたプレートに貼りこみ。幅23mmの中に15文字となると、なかなか細かい作業です(´ω`)

▼セイフティレバー

通常仕様。銃を安全に携行するためのパーツ。 ○純正パーツを整面処理してからマットブラック塗装仕上げ。

▼スライドストップレバー

通常仕様。マガジン交換した後に、後退しているスライドを復帰させるパーツ。 ○純正パーツを整面処理してからマットブラック塗装仕上げ。

▼テイクダウンレバー

通常仕様。メンテナンスの際にここを90度回転させてスライドを取り外します。 ○純正パーツを整面処理してからマットブラック塗装仕上げ。あまり大事なことではないですが、いちおう3回言いました。

▼グリップ

木製グリップパネルベースで中央に黒いラバーコーティングを施した“ハイブリッドタイプ”グリップ。サムライエッジと同じく左右両側面にS.T.A.R.S.のメダリオンが埋め込まれており、レギュラーメンバーであるジルの専用メダリオン(黒い縁取りに中央がライトブルー)が使用されている。グリップスクリューはステンレス製のヘキサゴンタイプスクリュー。

○ご依頼主様が米国在住の方と直接交渉して、実銃用ウッドパネルを購入して頂きました。WAらしく未加工でそのままポン付け可能でしたので、中央のチェッカリング部分をマットブラック塗装し、限定品「サムライエッジ改 ジルモデルの純正メダリオンを取り外して埋め込み加工しました。

▼マガジン

.380ACP弾を13発装填可能の弾倉。使用済みのマガジンは地面に落として新たなマガジンと交換(可能ならあとで回収)することもあるため、底部のバンパーは分厚めの大型バンパーに交換されている。これはまた、素早くマガジンポーチから抜き出して装填する為の措置でもある。
.380ACP弾薬はヨーロッパの旧警察や民間人の護身用拳銃に多く使用されており、普及率が高い(=現地調達が容易)。そのため、ジルは先にヨーロッパに赴いた同僚クリスといずれ合流することも視野に入れていたと考えられる。
また、捜査にあたってジルはこの予備弾倉を複数本携行している。

○バンパー部分も型抜き合金製で表面が荒れていたため、一度綺麗に研磨して表面を整えてからマットブラック塗装しました。

▼ノーマルモデルとの比較

マガジンバンパーとフレーム前部のレール部分以外はほとんどサイズに違いはない。
しかしその内容は、スライド形状の変更、フレーム一体型レールとコンバットタイプサイトが付加されたことで、「ベーシックなノーマル銃」から一気に「現代的タクティカルガン」としてのインパクトを強めている。
カラーリングも大幅に違う為、見た目にはもはやまったく別モデルのような印象。

○ポイントごとではわかりづらい気がしたので、比較写真を作ってみました。

全体サイズはほぼ変わっていないものの、見た目の印象はまったく違ったものになった。まずカラーリングだけで一目見て「S.T.A.R.S.の銃」だとわかる。

▼作者コメント

まず何より嬉しかったのは、この作品のご依頼主様が『バイオハザード』シリーズをあまり詳しくプレイしたことがないにも拘らず、私の作品を見て興味をお持ちになってご依頼を下さったことでした(*´ω`)いやしくも二次創作である当作品を通じてその原作に興味を持ってもらえるとは!

さらに今回も以前から構想を持っていたコンセプト「ジルにふさわしい専用カスタム」というアイデアを具現化できる機会を与えて頂けたので、細部にわたって相談しつつこだわりを持って製作することができました。

こうした経緯で、コンセプト・デザイン共にイメージしていたものがしっかりと立体化でき、各部の解説に至るまで非常に濃い、新たな「代表作」に仕上げられたと思います(´ω`)ゞ
改めて、ありがとうございました!

2011.9.3

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