トイガンカスタム・空想銃デザイン工房。

G17カスタム"兜割"

マルイのガスガン「グロック17」をベースに、フランスのネットエアガンショップ向けの数量限定カスタムとして、「日本刀」をモチーフにして製作した試作カスタムです。

東京マルイ・ガスブローバック

▼作品解説

フランスのショップ向けに「日本刀」を表現したデザインカスタムを~とご依頼頂いた本作。

メールでご依頼を頂いて、スカイプでやりとりしつつアイデアを膨らませてデザインを詰めていきました。

まず目指すは、わかりやすい「日本刀らしさ」。

とはいえ、例えば過去作のパイソン6in“黒雪”のようなド直球でカタナ取り付けました!みたいなものは、あまりに突飛すぎて受け入れられないだろうとのこと。うん。それはわかります(´_ゝ`)

ご依頼主様が特に強調していたのは「日本刀の"spirit"を表現して欲しい」ということでした。

―日本刀のspirit。
前ページでも述べていたとおり、日本刀にはいくつかの面があります。

凝った装飾や細工をあしらわれた拵え、あるいは刃紋や刀身そのものの美しさを愛でられる「美術品」としての一面。

あるいは神社のご神体として祀られたり、武士(もののふ)の生き様を表現する「象徴」としての一面。

そして戦いの道具として戦闘の場で使われ、確実にその役割を果たすという「武器」としての一面。

事細かに言葉として説明してもらったわけではないのです。が、おそらく「spirit」という言葉で彼が伝えたかったのは、単に形だけ日本刀を表現するデザインではなく「美しさ」を持ちながら実戦でも使える道具としての「実用性」も併せ持ち、それら多面的な価値をもつモノとして所有者に「誇り」を感じさせるようなものにして欲しいということではないかと。(たぶんね)

そんなわけで、G17を先のYSカスタムをベースにして実戦性を持たせ、さらにスライドユニットを「刀身」、グリップフレームを「柄(つか)」に見立てて日本刀らしさを表現しました。

スライドに彫り込まれた銘の『兜割(かぶとわり)』は依頼者様の案です。日本武具について詳しい人なら兜割というと十手の仲間のような打撃武器を思い浮かべますが…、どうやら海外でのイメージでは「兜ごと断ち割るような凄い威力の刀」ということみたいです(;´Д`)

そのスライドはスッパリと角を落として刃に見立て、「刃紋」を塗り分けで表現してみました。日本刀らしさは角のシャープさが肝だと思うので、特にこのテーパー処理はこだわりのポイントです。

フロントサイトはオリジナル形状の「金に黒ドット」、リアサイトは実用的な10-8タイプサイト。

その他バレルやスライドストップ、SAIタイプトリガーの一部にも金色を配してアクセントにしました。

バレル内部には集弾性を上げるカスタムインナーバレル、スプリング&ガイドにもブローバック動作をスムーズにするカスタムパーツを使用して実射性能もアップ。

トリガーガードもハイグリップで握りやすいように大胆に削り落としステッピング加工を施しています。

グリップの柄巻き拵えは、過去作の和風拵えのように柄紐をただ巻くだけではグリップがやや太くなってしまうので、フレームを一段削り落として巻くことでスムーズに握れるように工夫しました。

各部に日本刀としての要素をちりばめ、金のアクセントで見栄えのするカラーリングに配色しつつ、内部・外装ともに実用性能を向上させるカスタムを施した今作品。

見た目に美しく、しかし道具としても確かな手ごたえを感じることのできる、質の良い刀のように仕上げられたかと思います(´ω`)

▼ベース:東京マルイ社製グロック17モデル

実銃はグロック社が開発したダブルアクションオンリーの現代的自動拳銃。フレームにプラスチックを使用した画期的な銃で、9mmパラベラム弾を使用。このG17はグロックシリーズの中で一番スタンダードなサイズで、各国の軍隊や警察で使用されています。
このグロック17を、性能・品質共に信頼性抜群の東京マルイがモデルアップ。大きさは一般的なフルサイズ拳銃の大きさで、弾もガスの容量も十分。機能もさすがマルイ製といったところ。グロックならではのガッチリした握り心地とかなりの集弾性を持ち、動作も確実。ブロウバックは軽快で、キビキビとした動きのリコイルです。構造的なところではかなり分解しやす、く社外品のカスタムパーツもかなり充実しているので、カスタムベースとしても最適なモデルです(`・ω・´)b

全長:201㎜ 重量:703g 装弾数:25+1発

東京マルイ No.21 グロック17 18歳以上ガスブローバックガン

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