トイガンカスタム・空想銃デザイン工房。

"エンジェルイーター"

マルシンのXカートリッジ式ガスルボルバー「S&W M629 クラッシック」をベースに、契約により古の魔神が姿を変えたミステリアスな銃器という設定で製作したオリジナルカスタムです。

マルシン工業・ガスリボルバー

▼ストーリー設定

―古来より神話や伝説に語り継がれている天界の神、魔界の魔神、宇宙から来た邪神、そして地上界に住む現地神が各々の勢力を拡大するため今も争いを続けている。

神々に限らず全ての生物は[徳]を持ち、死して霊的なもの[魂]となり、魂が持つ徳を財産の様に溜め込む事で強さや格が決まり、発言力や地位等を誇示する事ができる。

特に非常に高い徳を持つ者が身罷った時、その魂をめぐって高位の神や魔神が争い大戦争となるが、地上界では天災という形でその影響が出る。

また、神や魔神等は生物に信仰(祈りや崇拝、畏怖)される事で、属する全てのものに影響を与えるが、機械化などの科学技術が発展し、地球上の生物が独自の価値観を持ち始めた事等に因り、神々に対する信仰力は昔に比べて衰え気味である。

~「カーツウェルの手記」より抜粋

この銃は元々は銃ではなく、新たな契約者である人間に使役する際に銃の形を成したものである。

名はグレモリーと言うユダヤの魔神で、紀元前9世紀中頃に存在したとされるソロモン王に封印され使役していた72柱の悪魔の一人であり、魔界の地獄に於ける26の悪霊軍団を従える序列56番の強壮な公爵である。

金糸で縫取られた黒ベルベットと白レースの衣装を纏い、公爵夫人の宝冠を腰周りに結んで、赤い髪をなびかせた美女の姿。
その優雅な姿と大駱駝に乗って現れる所から、『駝上の貴婦人』の異名を持つ。

過去・現在・未来、そして隠された財宝について知り、それを語る事が出来ると言う。また老若問わず、女性の愛をもたらす力も持っている。

銃の形をしてはいるが魔神としての職能は変わらず、銃のままで話をする事や、元の姿に戻る事もできる。外観はリボルバー式の拳銃の形を成しているが、これは大半が使役者の扱い易い武器のイメージに因り、この姿となっているようだ。

彼女が乗る駱駝はグリップ部に変化しており、主人が認める者以外がこの銃を扱えないように守護する役割を兼ねている。

また長いバレルには使役者の異名が掘られており、反対側にはグレモリーが使役者に向けた言葉が彫られている。

この銃に使われる弾は、対人戦用として現代の一般的な狩猟用弾薬の一つ.44口径マグナム弾を扱う事が出来る他、対神戦に於いては特殊加工された.44口径マグナムのエキスパンディング・ポイント弾を扱う。

対神戦用の弾薬は.44口径ながら440gr(1gr=0.064g .500S&Wと同等)の弾頭重量は本来ならば.50口径程にもなるが、これは弾頭の核に鉛を使う代わりにオスミリジウムを使用し、神界独自の特殊金属で作られた6mm程の丸い欠片を弾頭に埋め込んだ対神専用弾である。

この重い弾丸を飛ばす為には本来大量の火薬とそれらを詰める為の巨大な薬莢も必要とされるが、CL-20と言うニトロ火薬に魔術材料を幾つか混ぜる事で作られたPK-20と言う無煙爆薬を使用し、点火する為の専用雷管LP-824と、その爆発エネルギーに耐えられる魔術合金製薬莢H6912を組み合わせる事で.44マグナムのサイズで実現している。

またこれらの記号は製造法と生成過程を大まかに記した物で、銃にも刻印されている。

この特異な弾薬は特殊な技法を用いているため製造できる者が限られ、一度に造れる量も少なく、装弾数が少なく一発一発を重視するリボルバーでの使用に適している。

この使役者がどういった経緯でグレモリーを使役したかは知られていないが、彼女の「隠された財宝について知り、それを語る事が出来る力」でトレジャーハンターとして生計を立て、女性を魅了させる力を使って(魔界などと比べて女性の多い)天界の神々の魂で自らの力を付けているとされる。
また彼女も力を貸す代わりとして、魂を分け与えて貰う事で自身の地位を高めている。

斯くして魔界の者を使役する人間を危険視し捕まえようとする天界の者を「食べる為に狩る」が如き行動は、主に天界の神々から[天使喰い]の異名をつけられて忌むべき存在になり、同時に魔界に於いても着実に地位を高めているのであった。

とある工房に、この様な銃が来たのは彼女の有る一言から始まった。
「エスシート*って言うのをしたいわ。」 *エステティックの略語
女性であるからか、現代の地上界での生活に於いて得た知識を試してみたくなり申し出た様であった。
使役者は本来の姿見でその様な事をさせる訳にも行かず、銃をメンテナンスすれば銃の姿で近い事は出来るんじゃないか…と、考え説得した結果である。

▼ベース:マルシン工業社製 S&W M629 クラッシク 8・3/8インチ ブラック(Xカートリッジシリーズ)

ベースの実銃は1955年にスミス&ウェッソン社が発売した、.44マグナム弾を使用する回転式拳銃。大型のNフレームを採用し、ハンドガン・ハンティング用の大口径拳銃として「.44マグナム弾」と共にデビューした。
このS&W M29をベースに、ユニークな機構やアイデアが売りのマルシン工業がモデルアップ。「Xカートリッジ」というメタルカート装填式のガスリボルバーで、グリップ内にガスタンクを内蔵している構造はマルイのガスリボルバーと同じ。最初からメタルカートリッジ仕様なので、リボルバーならではのカートリッジリロードを楽しめるのが最大の魅力。M629の8*3/8インチモデルは大迫力のロングバレル装備で、HW(ヘヴィーウェイト)バージョンはそれに加えて重量感も楽しめます(`・ω・´)

全長:352㎜ 重量:1000g 装弾数:6発

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