トイガンカスタム・空想銃デザイン工房。

■コラボ写真&ストーリー

モデル:八夢さん

撮影:舞装乙女ぶんぶん丸氏

episode talker (エピソードトーカー):モロキー氏

“ソレ”らの気配で「八」が目覚める…。

枕元に忍ばせた相棒に手を伸ばす。

これはいつもの…。

ベランダに3、いや4体か
姿は見えないが“オトメ”の素質が確かに捉える。

フロントサイトのない、銃の側面に集光サイトがつけられた“トクベツ”製接近戦カスタムの銃。

その青い目(サイト)越しに奴らが...?

ーちっー

舌打ちに透かさず眼鏡を掛けると、飛びかかってくる“ソレ”らに弾丸を浴びせる。

空に飛び交う“ソレ”に弾丸を叩き込む。
私の弾丸は…容赦はしない。

ーまだ居るのか、しつこい奴らー

銃に装填された弾が全て吐き出される。
腹が減った、とでも言いたげにスライドが止まる。

ーさあて相棒、もうひと暴れしようかー

枕の下に隠していた弾倉を叩き込む。
スライドストップを引き下げる。

銃声の旋律を奏で、引き金を引く、悲鳴の歌が聴こえてくる。
やがて奴らは動かなくなった。

足下に転がる薬莢を蹴り散らすとカーテンを開けて外を伺う。
さっきまでのバタバタなんてなかったかのような、いつもの平凡な朝。
学生やサラリーマンがいつものように学校や会社に向かっていく。

朝から暴れる羽目になったのは私だけか。

寝床に散らばる薬莢を払いのけ眼鏡を外す。
さあてもうひと寝入りだ。

八夢、あんたは知らなくていい。良い夢を見るがいい。

そう呟くと「八」は寝床に身体を横たえた。

~戦場に日常を、悲劇を喜劇に~