トイガンカスタム・空想銃デザイン工房。

CQCナイフ(スネークイーター版)

~各部カスタムポイント

■この文字色の文は設定です。空想設定なので実際の素材・機能とは異なります。

■この文字色の文は製作時のエピソードやコメントです。

▼ブレード ~切っ先~

強固な6mm厚のステンレス鋼材で作られている。
刃渡りは約135mm。切っ先は非常に鋭く刺突にも優れる。
表面の仕上げはパーカライジング(リン酸塩化成処理)で、ほぼ全体に艶消しのダークグレー色に染められている。これは錆止め効果の他に、隠密行動時にナイフに光が反射せず存在を気づかれにくい、といったリスク回避の意味もある。

○ABS素材を削り出して製作。
本物のナイフと見間違えるくらいの造形クオリティにしたかったので、面とエッジをギンギンに削り込みました。刃の部分はちゃんと鋭角に削って実際に刃付けしてあるように見えます。造形後にパーカーグレーとシルバーの2色を使ってダメージ塗装で仕上げました。

▼ブレード ~峰側~

ブレード峰側にはセレーション(鋸歯状)加工が施され、その後部には指かけのような突起もついている。
どちらもCQCの際に敵兵の腕や首を押さえつけ、がっちりと固定するための工夫である。凹凸のあるセレーションは衣類の上から押さえつけても強く喰い込んで滑らず、突起もストッパーのように機能する。

○前回作では刃側に付けていたキリオンを原作どおり峰側に配置しました。ブレードとグリップの寸法比率も改め、かなり細く見えていた前作より刃幅と全長も少し増しています。

▼グリップ

パラシュートコード(高強度ナイロンで編まれた紐)を日本刀の柄巻きのように編んである。長い一本のコードを立体的に編みこんでおり、雨や泥などに浸かっても滑りにくい。
紐は柄頭を通してストラップのように10cmほど余らせてあり、これを握りこんだ指に挟むことで脱落防止になる。

○実物のパラシュートコードを編み込み。
前回作で短く切り揃えていたコード端を、今回は上記のようにストラップとして長く残しました。

▼シース(表)

丈夫な牛革製の鞘(さや)。
古来から銃やナイフの鞘に利用されてきた「革」は、素材特性として柔軟で時間と共に収納物の形にあわせて馴染む性質がある。このシースもCQCナイフ専用に作られたもので、ブレードの形状にぴたりとフィットする形状。
表には周囲に巻きつく様な構造で細い革紐を通してあり、紐の張り具合で鞘のブレード保持のキツさ調整ができる。また差込口にはホックが取り付けられており、収納時にはこれを閉じておくことで激しい動きをしても抜け落ちることがない。

○コスプレ衣装の造形師さんに外注でお願いして、本革を使って製作してもらいました。整形のために内部には薄いプラ製のインナーシースが入っています。

▼シース(裏)

裏面にはベルトループが縫い付けてある。
ベルト状のものであればこのループに通して装着することができるので、スネークはサスペンダーに通して左胸で固定していた。
(ザ・ボスはチェストストラップを外した状態でも左胸にシースを固定できていたが、その仕組みはおそらくパトリオットの弾薬が無限なのと同じ原理であろう)

○鞘口の裏地は強度を出すために革を二重にして縫い付けてもらったり、接着剤でインナーシースに革を貼り付けた後、周囲を糸でステッチしてもらったりと、色々工夫して頂きました。そのあたりコスプレ衣装のプロだけあって流石のクオリティ(´ω`)b(Yさんいつもありがとうございますw)

▼作者コメント

前回製作した際にはあくまでスネークマッチの付属品としてしか見ておらず、正直あまり厳密に検証できていなかったCQCナイフ。

しかし今回機会を得て再度作り直すことで、あらためて各部について考えた結果、色々と見えたというか納得できたことが沢山ありました。
突起の配置とセレーションとCQC技術の関係、パラコード編みの利点等々。そういった意味で、初作から少し時間を置いてから再検証できたのは結果的に良かったのかもしれません。

右写真は旧作(上)と今作(下)の比較。形状、バランスともに全然違ってたんだねえ(;´Д`)
今もまだまだ気づいていない事って沢山あるんだ…と思い知った製作体験でした。

2015.7.1

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