トイガンカスタム・空想銃デザイン工房。

H&K USP CUSTOM "LEON's HAND-GUN"

~各部カスタムポイント

■この文字色の文は設定です。空想設定なので実際の素材・機能とは異なります。

■この文字色の文は実際のトイガンとしてのカスタム解説です。

▼バレル

.45口径チタン合金製バレル。
非常に軽量だが、素材の特性上とても強度に優れる。削り出しで製作されているため精度も非常に高く、このパーツだけは別途オリジナルのメーカーに特注製作を依頼した為、このバレル一本の価格で数十挺のライフル銃が買えるほどの費用がかけられた。ロングバレルで先端にはネジが切られており、隠密特殊任務ではサプレッサーを装着して使用される。ちなみにこのバージョンは.45口径だが、他に9mmや.40S&W用バレルも同時に納品されている。

○ベースオリジナルのバレルの先端に、プラ材で製作した延長パーツを追加。(差込み式)。スライドのステンレス色と素材・質感の違いを出すため、微妙に青みがかかったクールシルバー色で塗装仕上げしています。ちなみに別パーツでKSC「USP.45タクティカル」のタクティカルバレルも付属しているので、実際にサプレッサー装着も可能です。

▼スライド

強化ステンレス製のスライド。
元々シェイプされていた側面形状を肉厚にボリュームアップしている。これに伴ってチャンバー部分も少し拡張され、確実に排莢されるようカスタムされた。左面には「USP.45 KENDO CUSTOM」、右面には「CUSTOM mod. USP.45」の刻印。さらにリコイルスプリングの収まる下部を延長して、より強度が上げられている。

○ベースのスライド側面にプラ板を接いで研磨し、継ぎ目を消しました。また、底部もプラ材削り出しのパーツを接着して延長加工しています(詳しくはページ下部で解説)。左右両面に上記の刻印を手彫りで入れ、最後にキャロムのステンレスシルバーで塗装仕上げ。しっかりと磨いて塗装したので、かなりステンレスっぽい質感になったと思います。バレルのクールシルバー色との微妙なコントラストも見どころです^^

▼ハンマー

ベースオリジナル。 ○上に同じ。

▼サイト

3ドット式のベースオリジナル。
リアサイト後部=スライドの後端は斜めにカットされ、サイティングもより自然に行えるようになった。 ○サイトはまったくいじっていませんが、このモデルのデザイン設定どおり、スライド後部を削り落としています。これにより元々角張っていたスライド後端がすっきりして、リアサイトが見やすくなりました。

▼フレーム

ショートタイプのオリジナルフレーム。
ホルスタへの収納とドロウのスムース化を考慮して、通常フロントまで伸びている先端は短くカットされた。またオリジナルのフレームレールもそれに従って短くなったため、各種光学機器は専用のアダプターパーツを装着して装備する。マガジンキャッチレバー、セイフティレバーなどはベースオリジナルのまま。

○フレームの樹脂製外装と内部の金属製インナーフレームをノコ刃でカットして、切断面にプラ材を接いで仕上げました。側面のレール先端が無くなったので、前からアタッチメントを差し込んで装着できます。

▼フレームアタッチメント

フレームと一体化するようなデザインのアタッチメント式オプション装備。
レーザーサイトとフラッシュライトの2種類があり、それぞれ専用のベースごとフレーム側のレールに沿って差し込んで装着する。固定はトリガーガードの付け根部分にストッパーパーツをはめ込んでボルト固定。

○アタッチメントベース2個をプラ材削り出しで完全オリジナル製作。それぞれ実際に、ハートフォード製「ビームフォードe」(プッシュコード式レーザーポインター)とジェントス・SUPERFIRE-Xの最小モデル(回転点灯式LEDフラッシュライト)を装着しています。
どちらも小型ながら高性能で、しっかりと光点照準&LED光照射ができます。

▼グリップ(外装)

一部をレザー製パネルに交換したカスタムグリップ。
ブラック&ブラウンのツートーンはKENDOカスタムの特徴でもあり、もともと樹脂製一体型のフレーム=グリップをここまで改造したのはガンスミス・ジョウとしてのこだわりなのかもしれない。
さらに両側面にはレオンたっての希望で旧ラクーン警察のメダリオンがインサートされ、銃の身元を撹乱する偽装にもなっている。

○さすがにパネル式は無理なので、溝を彫り込んで塗装塗りわけでツートーン表現しました。オリジナルの設定デザインでは完全にパネル式なのですが、このアレンジでベースのUSPらしさも残しつつ、同時に原作のイメージを再現できたように思います。
R.P.D.のメダリオンはマルイのD.E.レオンモデルのものを複製して塗装仕上げしました。実際にグリップに穴を開けて埋め込み処理しています。

▼グリップ(機能)

前部にラバー製のフィンガーチャネルが追加されている。一部滑り止めのグルーヴ(溝)も施してあり、しっかりと銃をホールドできる。
また背面にはUSPオリジナルのチェッカリングもあり、深めで食いつきのいいチェッカリング形状から通称「おろし金」と呼ばれる事もある。
使用弾薬は.45口径、12+1発。

○前面フィンガーチャネルは樹脂粘土を使って製作。
設定CGにもある滑り止めのグルーヴも彫りでしっかり再現しました。
背面の「おろし金」は実際にそう呼ばれるほどしっかりしたチェッカリングで、素手できつく握ると少々痛いほど。
また実際の装弾数は6mmBB弾、25+1発です。

▼製作ウラ話(特に工夫したとこ)

○スライド下部の延長。プラ材を接いで製作しましたが、一番苦労した部分かもしれません。ベースUSPのダブルリコイルバッファーのスプリングはこれに収まりきらない為に、マルイのエアコッキング用で代用しています。

○バレルの延長。「USP.45タクティカル」のバレルでは長さがイメージと違うため、プラチューブで延長部分を作ってわざわざ差し込み式にしました。取り外せるようにしたのは通常分解をしやすくするため。

○スライド下部の延長に伴って、フレーム前部をカット。外側の樹脂部分、内側の金属フレームともにカットして、さらに正面から見て違和感がないようにフロント部分をプラ材でカバーして仕上げました。

▼作者コメント

これまでオリジナル作品のベースとしては取り扱ってきた「バイオハザード」の、そのまま劇中登場モデルです。
知り合いの方の影響で初めてプレイした「バイオハザード4」のオリジナルハンドガンが気に入って、再現製作してみました。

再現モノはあくまで決められた設定形状に基づいて製作するものなので、ベースを選定し、その構造にも立ち入って製作することで、加工技術面でも得るところがあって非常に勉強にもなりました。

作品としても設定や細部表現、アレンジの仕方など、かなり上手くまとめられたと思います。

2009.8.11

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